イベント来場者数のカウント方法|担当者が知っておくべき基本と比較ガイド

はじめに
イベントの来場者数のデータはイベントの成果を測る重要な指標であり、スポンサーや上司への報告資料としても欠かせないものです。
しかし、数え方次第でデータの正確性や業務負担が大きく変わるため、担当者にとっては「来場者数をどうやって数えるのか?」は頭を悩ませるポイントです。
本記事では、イベント来場者数をカウントする重要性から、主なカウント方法の種類、メリット・デメリット、イベントの種類別におすすめの方法までを徹底解説します。
この記事を読めば、「自分のイベントに最適なカウント方法」が見つかり、安心して準備を進められるはずです。
イベントの来場者カウントの重要性(なぜ数えるのか)

1.成果指標としての来場者数
・イベントの成功を評価する最も分かりやすい数字が「来場者数」
・スポンサーや自治体への報告で必須のデータ
・次回の予算獲得やイベント継続の判断材料になる
2.運営改善のためのデータ
・来場者数の推移から「広報が効いたか」「時間帯による集客差」などを分析できる
・動線設計やブース配置の改善に役立つ
・イベントの満足度調査やアンケートと合わせればより精度の高い評価が可能
3.法令遵守・安全管理
・会場の収容人数を超えないための安全管理
・消防・警察からの指導に対応するためのデータとしても重要
▶︎”イベントの数”についてもう少し知りたい方はこちらもご覧ください
来場者カウントはどんな方法があるのか?
ここでは代表的なカウント方法を整理します。
1.アナログ(手動カウンター)方式
2.入場口でのチケットもぎり/受付名簿方式
3.QRコード受付(事前登録・電子チケット)
4.非接触ICカード/アプリチェックイン
5.AIカメラ・センサーによる自動カウント
6.混合方式(複数の方法を組み合わせる)
来場者カウント方法ごとのまとめと詳細説明
1.アナログ(手動カウンター)方式

【概要】
入場スタッフがハンディカウンターを持ち、1人ずつ押してカウント。
【メリット】
・導入コストほぼゼロ(カウンターは1個数百円〜数千円)
・誰でもすぐに使える
【デメリット】
・ヒューマンエラー(押し忘れ・二重押し)
・複数入口では集計に時間がかかる
・混雑時に精度が落ちる
【おすすめイベント】
500人以下の小規模イベント/地域祭り・商店街イベント/学校行事や式典など
2.チケットもぎり/受付名簿方式

【概要】
紙チケットをもぎる、または受付名簿で来場者チェック
【メリット】
・記録が残るため「証拠」として使える
・参加者リストと連動できる
【デメリット】
・入場口で時間がかかる
・大人数では渋滞や待ち時間が長くなる
【おすすめイベント】
招待制イベント(式典・セミナーなど)/参加者管理が重視される学会や学術系イベント
3.QRコード受付(電子チケット・事前登録)

【概要】
事前登録フォームから発行したQRコードを入場口で読み取る。
【メリット】
・正確な人数把握が可能
・来場者属性データ(年代・会社名など)と紐付け可能
・入退場のトラッキングができる
【デメリット】
・システム導入や端末レンタル費用が発生
・ネットワーク環境に依存
【おすすめイベント】
展示会、企業主催セミナー、大規模カンファレンス/スポンサー、出展者への報告が必須のイベント
4.非接触ICカード/アプリチェックイン

【概要】
来場者がICカードや専門アプリをタッチして入場。
【メリット】
・入場がスムーズ(ワンタッチで記録)
・再入場や複数日イベントでも管理しやすい
【デメリット】
・専用機器やアプリ開発が必要
・コストが高く、運営側の準備負担も大きい
【おすすめイベント】
会員制イベント(ファンクラブ・スポーツ観戦)/社内大規模イベント(社員証と連動)など
5.AIカメラ・センサーによる自動カウント

【概要】
出入口に設置したカメラやセンサーで通過人数を自動で検知。
【メリット】
・スタッフ負担が少ない
・リアルタイムで集計でき、混雑状況の把握に強い
【デメリット】
・機材導入コストが高額
・照明や天候など環境条件で誤差が出ることも
【おすすめイベント】
大規模な商業施設イベント/数千人規模の野外フェス・展示会/来場者数を”厳密に”管理する必要があるイベントなど
6.混合方式(複数の方法を組み合わせる)

【概要】
QRコード+カメラ、受付名簿+カウンターなど
【メリット】
・バックアップが効き、精度が高い
・主催者・スポンサーへの説得力が増す
【デメリット】
・運営が複雑になり、人員・コスト負担が増える
【おすすめイベント】
行政・自治体主催の公式イベント/来場者数が議会・監査で報告義務になるイベント/大規模かつスポンサーが多いイベント
まとめ_イベントに合った来場者カウント方法を選ぼう

イベントの来場者数を正確に把握することは「成果を測る」「運営を改善する」「次回の企画に活かす」ために欠かせません。
ただし、”正確性”や”コスト””運営負担”はトレードオフの関係にあり、どの方法が最適かはイベントの規模や目的によって異なります。
アンカーでは、地域のお祭りや数千人規模の式典まで幅広い実績をもとに、最適な来場者カウントの仕組みを提案・導入・運営までサポートしています。
「イベントで来場者をどう数えたらいいかわからない」とお悩みの方は、ぜひアンカーにご相談ください。











