コラム

オンライン研修のメリット・デメリットをプロが解説

オンライン研修のメリット・デメリットをプロが解説

2020年1月、国内で新型コロナウイルス感染症が初めて確認されて以降、時差出勤、テレワークなど多くの企業がこれまでとは違う働き方を導入し、この有事に対応してきたと思います。その結果、テレワークやオンラインでの会議・打ち合わせ・研修等がもはや当たり前となり、実際に経験した方も多いのではないでしょうか?

 

新型コロナウイルスの影響が少しずつ収束してきている昨今でも、オンライン会議・打ち合わせ・研修はある程度定着しているように感じます。

 

オンライン研修とは

WEB会議システム等を用いてインターネットを介して行われる研修です。

インターネット回線、パソコンやタブレット等の端末があればどこでも開催、受講できます。

 

講師がリアルタイムで研修を行う双方向型の配信と、録画された学習コンテンツを視聴するオンデマンド型があります。オンデマンド型はe-ラーニングと呼ばれることもあります。どちらもオンライン研修には違いありませんが、目的や手法が異なってきます。

 

双方向型は、決まった日時に参加者が同時に接続し、ライブ形式で行われます。これまで1つの会場に集まって行われていた研修がオンライン上で行われているイメージです。

ライブ形式なので、その場で出た質問に講師が直接答える等の対応が可能です。また、参加者でグループを作りディスカッション等を行うこともできます。

 

オンデマンド型(e-ラーニング)は、事前に収録した研修動画を視聴者が一方的に視聴します。ですので、視聴日時を決める必要はなく、視聴者は自分のスケジュールにあわせて好きな時間に動画を視聴し学習することができます。疑問点があってもその場で講師に質問ということはできませんが、「聞き逃してしまった!」「1度聞いただけでは理解できなかった!」といった場合、何度でも繰り返し視聴することができます。

 

 

オンライン研修のメリット

1. 拠点が多い企業は、一同に会する必要がなくその分のコスト

(移動費・宿泊費等)の削減ができる。

2. 対面式よりも日程調整が容易。

3. 場所に関係なく、多くの対象者が参加可能。

4. 研修の機会の均一化

5. 研修内容の質の均一化

6. オンデマンド型だと、何度も復習できる。

 

オンライン研修の一番のメリットはやはり、「コストの削減」です。

全国に拠点があり、研修を行うために本社に社員を集めていた企業にとっては、社員の移動交通費、宿泊費が削減できます。社内に広い会場がない場合、社外の研修会場を借りる必要がありますが、その会場費も削減できます。

 

参加が必須な研修の場合、対象者が多ければ多いほど、全員のスケジュールを調整するのは難しくなります。オンデマンド型なら参加者が好きな時間に視聴できます。

 

 

オンライン研修のデメリット

1. ロールプレイングなどの実技や体験型の研修には不向き。

2. 参加者の集中力を維持させるのが難しい。

3. 参加者が本当に視聴しているのか把握するのが難しい。

4. ネット環境や機器の、予期せぬ不具合により研修がストップするリスクがある。

 

オンライン研修では、どうしても実技を伴う研修は難しくなります

例えば、新入社員研修でよく行われる名刺交換のロールプレイングなどは、対面式だからこそできるものです。

また、参加者の学習意欲、受講姿勢を掌握するのは対面式より難しく、参加者の集中力を維持させ、飽きさせない工夫が求められます。

 

オンライン研修の注意点

・通信環境を整えよう

インターネット回線を使って行うオンライン研修は、通信環境を整えることが大事です。

通信環境に不具合があると、配信中に映像がとまってしまう、音声がとぎれる、そもそもネットワークに接続できない等のトラブルが起こります。

 

・ITやツールに不慣れな人のフォローを

オンライン研修が当たり前になってきていますが、それでもITに苦手意識を持たれている方もいらっしゃいます。「WEB会議システムの使い方がわからなくて、うまく研修に参加できない」といった方でも、スムーズに参加できるようにフォローすることも大切です。

使い方マニュアル等を準備する、事前に接続テストを行なってもらうなど、研修当日に参加者がストレスなく研修に集中できる環境を整えましょう。

 

・サポート役をおく

通信環境を整え、参加者の事前フォローを行なったとしてもトラブルが起こる可能性はゼロにはできません。トラブルが起こった時でも講師が研修に集中できるように、サポート役をおくと安心です。サポート役の連絡先・連絡方法を事前に参加者へアナウンスしておくと、トラブルがあった際、研修を中断することなくスムーズな解決につながります。

 

・「顔だし」「マイク利用」を有効的に活用

双方向型の研修では、原則「カメラをONにして顔をだす」「マイクを利用する」というルールを設けておくとよいでしょう。その場で質疑応答をしたり、参加者同士でディスカッションをするといった場合、お互いの表情が見えていることで、発言が活発になったりより積極的に参加できたりします。ルールを押し付けるのではなく、「顔出し」「マイク利用」をする意義をきちんと説明し、納得して頂いたうえで実践しましょう。

 

 

おわりに

オンライン研修のメリット・デメリットを理解し、上手く活用することで時間や経費の削減につながったり、知識や研修機会の均一化につながります。大規模な研修会や絶対に失敗が許されない研修会などは、経験豊富なオンライン配信のプロに依頼するのも方法です。

これからオンライン研修の導入を検討されている方は、今回紹介したポイントを参考にしてみてください。

 

 

この記事を書いた人

岩本 江美

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